背骨の柔軟性は若さのバロメーター(その2)

手に持っているのがゴムのボールなら、躊躇うことなく全力で床に投げつけることができるでしょう。

しかし、同じ形、同じ大きさでも、ガラス製のボールだったら、どうでしょう?

全力で床に投げつけることができますか?

その後どうなるか大体想像がつくので、普通は躊躇すると思います。

ガラスのボールを手渡されただけで、投げるどころか緊張して体が固まってしまう人もいるかもしれません。

背骨が硬いと、それと同じことが起こると考えられます。

例えば歩く時、足で床を蹴らないと前に進めません。

その際、足で床を蹴った分だけ、床からの反力が衝撃として身体に加わります。

背骨が柔軟に動くということは、身体がその衝撃をゴムボールのように吸収できるということです。

もし背骨が硬くて、その衝撃をうまく吸収できなければ、ガラスのボールが落ちて割れるように、身体や脳が障害を受けてしまいます。

脳はその危険を察知するので、身体中の筋肉を緊張させて、衝撃に対して身構えます。

そうなると、動きがぎこちなくなり、筋力を存分に発揮して足で床を蹴ることもできなくなってしまいます。

筋肉の緊張が続くと、動きがぎこちなくなるだけではなく、筋内圧が高まり、痛みを引き起こします。

痛みが出ると、動きも表情もますますこわばっていきます。

私たちは、生き生きとした表情や快活な動作に対して、「若々しい」と感じるのではないでしょうか。

こわばった動きや表情は、目じりや口元の皺よりも何よりも、「若々しさ」を打ち消してしまいます。

大股で颯爽と歩けなくなったり、身体のあちこちが痛くなったりするのを、年齢のせいだと諦めてはいませんか?

背骨の柔軟性を回復することで、改善することができるかもしれません。